まだスーパーヒーローが世間に知られていない時代、ゴッサムシティの放蕩息子ブルース・ウェインは、数年間行方不明になっていた。だが、これは闇の姿を必要としたブルースの作戦だった。ブルースは変装を駆使してゴッサムシティをパトロールし、顔を持たない自警団員として活動を始めていた……この話はスーパーヒーローたちが結集した『ジャスティス・リーグ:誕生(THE NEW 52!)』(小社刊)の1年前の物語であり、ニュー52シリーズの第1巻にあたる『バットマン:梟の法廷』(小社刊)の数年前を描いた作品である。 本書はニューヨーク・タイムズ紙のベストセラー・ランキング(コミック部門)で初登場3位を記録し、記事内でも以下のように評されていた。「スコット・スナイダーは、この2年間でバットマンを徹底的に再生させた。闇の騎士の神話がこれほどの重厚さと人間らしさをもって描かれるのは、フランク・ミラー以降では初めてである」。読者の予想をはるかに上回るスケールで展開される怒涛の物語をお楽しみに。
●スコット・スナイダー[作]…DCコミックスとマーベル・コミックスの双方で活躍する人気ライター。『アメリカン・バンパイア』(未邦訳)などのベストセラー・コミックのライターも担当。
●グレッグ・カプロ[画]…コミック・アーティスト。『スポーン』などの代表作をもつ多作家。